会社自身やマスコミが公表する決算数値は、損益計算書の情報が中心です。でも、損益計算書以外の、包括利益計算書やキャッシュフロー計算書情報も掲載されています。それらを見れば会社の別の姿が見えてきます。
本稿では,財務諸表の数値を使って自分で会社の経営分析ができるよう,経営指標の比率や数字が何を示すかを学ぶことができます。分かりやすく書かれていますが,決して内容が初歩的なものに留まるわけではありません。本稿で身につけた知識だけで充分,自分で企業を分析し,診断することができます。
インテル・コーポレーションの2023年の年初から2023年6月29日と2024年の年初から2024年7月1日(曜日の関係で日がずれています)の第2四半期決算(Q2)について分析します。
インテル・コーポレーションの「決算短信」データの入手法は以下の通りです。

「FORM 10―Q」は四半期報告書で、下掲はその第1ページです。その後のページに貸借対照表(財政状態計算書)損益計算書、包括利益計算書そしてキャッシュフロー計算書が掲載されています。

インテル・コーポレーションの連結損益計算書上の会計用語は、以下の通りです。

インテル・コーポレーションの四半期報告書中の連結損益計算書は、以下の通りです。

連結損益計算書というタイトルの字が小さいので、上に紫の字で示しています。そして、損益計算書項目のうち、赤枠の一部の数字を表にすると、以下の通りです。

「Q2」は、第2四半期という意味です。左右とも年初からの半年間の数字です。収益が増えているので増収、売上総利益は増えているので増益ですが、営業損益と純損益は共に赤字です。
損益計算書上の損益について売上高に対する比率で見た方が分かりやすいので、計算してみましょう。1行目の売上高に対する2行目の売上総利益の比率は以下の通りです。

売上高と売上総利益との関係は、以下の通りです。

上掲の売上総利益率が上昇しているということは、逆に売上原価率が減少していることを意味します。
次に、売上高に対する3行目の営業損失の比率を見てみましょう。

営業損失なので頭に△を付けています。損失率が上昇、つまり悪化しています。
次に、売上高に対する4行目の純損失の比率を見てみましょう。

純損失の数字自体も悪化していますが、比率でも悪化していることが分かります。
インテル・コーポレーションの各活動からのキャッシュフローは以下の通りです。

左の期間は、投資活動によるキャッシュフローの赤字、つまりビジネスの拡大に営業活動によるキャッシュフローでは足りないので、財務活動によるキャッシュフローの黒字、つまり借入の拡大をしています。それでも足りないので、「現金及び現金同等物」の残高を充てています。その結果、「現金及び現金同等物」の期末残高が期首と比べて減っています。
右の期間は、投資活動によるキャッシュフローの赤字、つまりビジネスの拡大に、営業活動によるキャッシュフローの黒字と、財務活動によるキャッシュフローの黒字、つまり借入の拡大による資金を充てています。余りについては、その分、現金及び現金同等物」の残高が増えています。
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