自宅で学ぶ決算分析

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決算分析の事例 第2回楽天グループ

 楽天グループの2023年1月1日から3月31日の第1四半期の決算について紹介してみたいと思います。

 まずは、損益計算書上の「売上収益」(「売上高」)と各種損益は以下の通りです。

 

「売上収益」(「売上高」)は増えていますが、各種損益は赤字です。

 損益計算書上の損益について売上収益に対する比率で見た方が分かりやすいので、計算してみましょう。1行目の「売上収益」(「売上高」)に対する2行目の「営業損益」の比率は以下の通りです。

 「売上収益」(「売上高」)に対する「営業損失」の割合になるので、△を付けています。比率が改善していることが分かります。

 次に、「営業収益」(「売上高」)に対する3行目の「税引前損益」の比率を見てみましょう。

 この比率も改善しています。

 続いて、「営業収益」(「売上高」)に対する4行目の「四半期損益」の比率を見てみましょう。

 「四半期損失」の「営業収益」(「売上高」)に対する比率も改善しています。

 次に、「四半期包括利益」の「自己資本」に対する比率を計算してみましょう。楽天グループは、IFRSで決算しているので、「資本合計」が「自己資本」を示します。

 自己資本に対する「四半期包括損失」の比率は悪化しています。

 セグメント別の「売上収益」と「セグメント損益」を見てみましょう。楽天グループは、3つのセグメントに分けています。

 「モバイル」だけが損失を計上し、その結果、合計も損失となっていることが分かります。